高宗皇帝の書斎と謁見に使われた「執玉斎」がブックカフェに変身!
このたび、景福宮の敷地内にある「執玉齋(집옥재)」が新たにリニューアルされ、ブックカフェとしてオープン。28日より一般公開がスタートしました。
執玉齋―高宗の書斎、外国使節の応接間として使用された部屋
執玉齋は、1891年に建立され、大韓帝国の高宗皇帝の書斎兼、外国使節の応接間として使われていました。建物は東の協吉堂(협길당)と西の八隅亭(팔우정)で構成され、渡り廊下で二棟がつながっています。
八隅亭はお茶を飲みながら本を読める空間、協吉堂は本の閲覧室として新たにリニューアルされました。
高宗皇帝(1852~1919年)の肖像画
建物はそのまま保存、本棚や閲覧台、展示台を新たに設置
執玉齋の外観と内装はそのまま保存されており、木材の書棚、机・椅子、文献原本の展示ブースが新たに設置されました。
朝鮮時代の医学書・東医宝鑑(左)と正宗の問答に対する丁若鏞の回答(右)
書棚には、朝鮮時代関連の書物が1000余冊収めらており、そのうち王室資料の複製本が350余冊、外国人のために英語・日本語・中国語に翻訳された韓国文化関連書も、230余冊収められています。
ドラマ化された人気漫画「未生」中国語版も置いてあります。
史劇ドラマでよく出る書斎の光景がそのまま目の前に広がり、歴史の中にタイムスリップしたような気分を味わえます。
八隅亭のレトロなカフェで、散策の間のひと休み
八隅亭は、こじんまりとしながらもレトロなカフェに変身しました。
こちらでは、飲料も販売しており、八隅亭の中でのみ飲食が可能です。
「こんな隠れ家があったら・・・」と思える素敵な空間。図書館なので周囲が静かで落ち着いて休めます。
史跡のなかで本を読みながらコーヒーを飲めるというのも粋なはからいです。
利用は9時30分~17時まで、毎週火曜は休館
執玉齋の利用時間は景福宮の開放時間同様、9時半~17時までとなり、景福宮の休館日である火曜日は入れません。収容人数は最大50人。中に入る際は、履物を脱いでスリッパに履き替えて入場となります。
景福宮を訪れるなら、執玉齋にも足を延ばしてみては?
執玉齋は景福宮から入って一番奥のほうにあり、正門から徒歩で10分少々かかります。
宮内の散策の後は、王の書斎の様子がそのまま体験できるブックカフェで歴史の中に暫し浸ってみるのはいかがですか?
入場料
景福宮入場料 3,000ウォン