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スリル満点!?今月の韓国映画

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このラインナップはやばすぎる!? エロさと血生臭さ、恐怖が入り交じる今月の韓国映画

今月日本で公開される韓国映画は韓国人もビックリのヘビーなラインナップ。
どれを選んでも強烈な印象を受け、痛烈にだまされること間違いなし。

『お嬢さん』

ⓒ 2016 CJ E&M CORPORATION, MOHO FILM, YONG FILM ALL RIGHTS RESERVED

 

映画あらすじ
1939年、日本統治下の朝鮮半島で、盗賊団に育てられたスッキ(キム・テリ)。ある日、藤原伯爵を名乗る詐欺師(ハ・ジョンウ)から仕事を依頼される。
それは莫大な資産の相続人である令嬢の秀子(キム・ミニ)をだまし、資産を奪うというもの。伯爵がスッキの手を借りて秀子を誘惑し、駆け落ちして結婚したら秀子を精神病院に送り込む計画だった。
スッキは珠子と名乗り、叔父の上月(チョ・ジヌン)と広大な屋敷で暮らす秀子のメイドとなる。だが、秀子の美しさに魅了され、二人は欲望を抑えきれず、身も心も結ばれるのだった。
やがて叔父の上月が出張で不在にし、スッキと秀子は屋敷を抜け出すが、そこには恐るべき運命が待ち受けていた―。
 
 
 
R19指定もなんのその! 妖しい魅力で大ヒット
サラ・ウォーターズの『荊の城』を原作にしたパク・チャヌク監督作品。韓国では公開前から秀子とメイドが全裸で臨む過激なラブシーンが話題となった。
R19の成人映画と指定されたが結果的には420万人超の観客を動員(日本ではR18指定)。幸か不幸か、主演女優キム・ミニの不倫もタイミング良く発覚し、大きな話題に。
 
写真説明

『お嬢さん』
(2016年/韓国/145分/R18)

2017年3月3日(金)よりTOHOシネマズシャンテ他ロードショー 

仕掛けられた欲望の罠。最後に笑うのは!?

『アシュラ』

©2016 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved

 

 
映画あらすじ
刑事ドギョン(チョン・ウソン)は悪徳市長ソンベ(ファン・ジョンミン)と裏でつながり、悪行を重ねていた。ところが市長との癒着に気づいた上司からゆすられてしまう。誤って上司を殺してしまったドギョンはチンピラを犯人に仕立て上げるが、今度は地検に市長との黒い関係を突き止められる。
キム検事(クァク・ドウォン)から「刑務所に入る代わりに市長の悪事を裏付ける証拠を録音してこい」と命令されたドギョン。後輩刑事ソンモ(チュ・ジフン)を市長のもとに送り込むが、市長から用済み扱いされることに。
にっちもさっちも行かなくなったドギョンはそれでも市長を守るのか、それとも検察に売るのか。一か八かの賭けで最後に生き残るのは―?
 
 
 
どっちに転んでも泥沼しか見えない地獄
『私の頭の中の消しゴム』のチョン・ウソンと『宮~Love in Palace』のチュ・ジフンがとんでもなく悲惨な状況に陥り、転げ落ちていく。
ファン・ジョンミン演じる極悪市長を見ていると、こんな人間ばかりだから韓国の大統領も毎回ろくでもない末路をたどるのだと納得。平民には選択肢がないことを思い知らされる。

 

写真説明

『アシュラ』
(2016年/韓国/133分)

3月4日(土)新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー

ここまでの救いのなさは本作でしか味わえない。

『哭声/コクソン』

©2016 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION

 

映画あらすじ
平和な田舎の村“谷城(コクソン)”。そこに得体の知れないよそ者(國村準)がやってくる。彼がいつ、どんな理由で村にやって来たのかを誰も知らない。この男について謎めいた噂が広がる中、村人が自身の家族を残虐に殺す事件が多発する。どの事件も、犯人の村人は必ず濁った眼に湿疹でただれた肌をして、言葉を発することもできない状態で現場にいるのだった。
事件を担当する村の警官ジョング(クァク・ドウォン)はある日、自分の娘にも殺人犯たちと同じ湿疹があることに気づく。彼は娘を救うため、よそ者を追い詰め、一方で祈祷師(ファン・ジョンミン)の力も借りることに。だが村はさらに混乱し、誰も想像できない衝撃の結末へと走り出す―。
 
 
 
D・フィンチャー映画『セブン』を超える後味の悪さ
上記『アシュラ』に続き、クァク・ドウォン&ファン・ジョンミンによる作品。しかもクァク・ドウォンは43歳(そうは見えないが)にして、初の主演作に。後味の悪さで世界の映画祭に衝撃を与えた。
國村準が演じる謎の男は見るからに胡散臭いが、韓国の青龍映画賞では男優助演賞のみならず、人気スター賞まで獲得している。
 
写真説明

『哭声/コクソン』
(2016年/韓国/156分)

2017年3月11日、シネマート新宿他にて公開

目にするものすべてが真実とは限らない―。

text:児玉愛子

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