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日本で上映される今月の韓国映画

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仕組まれた罠にだまされそうな 今月の韓国映画

次から次へと新鮮な発想とストーリーを生み出していく韓国映画。今月はまさに“狐につままれたよう”な内容で観客を驚かせてくれる。

『操作された都市』

2017 CJ E&M CORPORATION, TPS COMPANY ALL RIGHTS RESERVED

 

映画あらすじ

それは謎の女による一本の電話から始まった。わずか3分16秒の空白のうちに殺人犯に仕立てられたクォン・ユ(チ・チャンウク)。平凡なフリーターでゲーマーの彼には身に覚えないが、次々に出てくる思いもよらない証拠。すべては何者かに仕組まれたかのように彼を犯人として導いていく。

殺人事件の実態を暴くため、それぞれ特技を持ったゲーマー仲間が集結。そして徐々に明らかになる真実の裏に浮かび上がる男の存在。だが存在を知ったとき、彼らはその恐るべき力を目の当たりにするのだった。

街全体を操作する巨大な力に、クォンとヨウル(シム・ウンギョン)を中心にした5人のゲーマーが立ち向かう。果たして彼らに勝機はあるのだろうか!?

 

公式サイト http://sousa-toshi.jp/

 

既存の韓国映画とは一線を画した豪華サスペンスアクション

冒頭のアクションシーンではイケているクォン・ユが、あっという間に殺人犯に仕立て上げられる。舞台が韓国なだけに「この国ではこんなことが現実に起きているんじゃないか」と思わなくもない。

いかにもオンラインゲーム大国といわれる韓国ならではの発想だが、ストーリー展開も斬新。スリリングなアクションシーンも痛快だ。

写真説明

『操作された都市』(2017年/韓国/127分)

2018年1月20日(土)より
シネマート新宿ほか全国順次ロードショー


現実はそんなにカッコいいもんじゃない!?

『殺人者の記憶法』

(c) 2017 SHOWBOX AND W-PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

 

映画あらすじ

一人娘のウンヒ(キム・ソリョン)と静かに暮らす獣医のビョンス(ソル・ギョング)。彼は元連続殺人犯であることを隠し、アルツハイマーになってからは日々消え行く記憶と闘っていた。そして記憶できなくなった毎日の出来事を“録音”して記録するように。

ある日、ビョンスは接触事故を起こし、テジュ(キム・ナムギル)と出会う。テジュの目つきを見たビョンスは、彼もまた殺人犯であることを確信する。ビョンスは警察に通報するが、誰にも信じてもらえず、テジュはウンヒにも近づく。ビョンスは一人でテジュを捕まえようとするが、記憶がたびたび途切れ、妄想と現実の狭間で混乱する。やがて始まった連続殺人事件…。これはヤツの仕業なのか?

 

公式サイト http://www.finefilms.co.jp/kiokuho/

 

「オマエの記憶を信じるな!」その言葉と記憶は果たして現実なのか?

原作は韓国の人気作家キム・ヨンハのベストセラー小説。ストーリーの面白さに魅了された監督が映画化し、韓国で公開されると観客動員数は初登場第1位となった。ソル・ギョングの演技と風貌の変化は圧巻だが、印象的なのが不思議なストーリー。ビョンスの記憶を信じるか、「信じるな!」という言葉を信じるかはアナタ次第。

写真説明

『殺人者の記憶法』(2017年/韓国/118分)

1月27日(土)よりシネマート新宿ほか全国公開

一体なにを信じたらいいのやら・・・

text:児玉愛子

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