「ナシ・チャンプル」はインドネシアの定食である。大皿一枚にご飯と数種類のおかずが載っているものを指す。どこのレストランや食堂にもあるメニューで,値段も安い。高級そうなレストランでも250~400円でだいたい済むし,最も安いワルン(軽食堂)では日本円で100円ということもある。載っているおかずは店それぞれ異なるが,サテ,えびせんの大きなもの,豆類,ホーレンソウのような野菜を煮たものなど形や味,盛り付け方こそ違うが,基本はご飯+おかずのセットである。
ご飯はこんもりと山のように盛り付けることがほとんどだ。1枚の皿に盛り付けるため,面積が限られる。そのためご飯は高く盛り付け,占有面積を少なくしなければならないからだ。一枚のプレートでもいろいろな工夫(おかずの種類,盛り付け方)が見られ,単に食べるだけでなく,色彩など見た目も興味がそそられる。
『バリ・ブッダ』(8:00~22:00)はウブドのJembawan通りにあるオーガニック・レストランだ。1階は自然食品やヘルシー雑貨を扱うショップで,2階(中2階あり)がレストランになっている。
もちろん店内は屋根こそあれど,壁はなく,風が通り抜け涼しい。「ナシ・チャンプル」(29000ルピア)はここでも定番メニューになっている。「カドカド」「ヨーグルトドリンク」とともに,オーダーした。
店内には日本人もいるが,圧倒的に欧米系が多く,とりわけオーストラリア人が多い。バリ島に近いこともあるのだろう。ここにはソファー席もあるので,寛ぎつつ,ヘルシーな料理を堪能したい方にはお勧めである。ウブド市場から東に歩くこと5分くらいである。