サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路は、フランスからスペインへと続く聖ヤコブの道のこと。聖ヤコブとはキリストの12使徒の一人のこと。伝道中に殉死した聖ヤコブの遺骸を祀るスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す4つの道がフランスからはある。サンティアゴ・デ・コンポステーラはまた、エルサレム、ローマと並ぶキリスト教の3大巡礼地でもある。
フランスからは、、「トゥールの道」、「リモージュの道」、「ル・ピュイの道」、「トゥールーズの道」の4つの道がスペインに向かって伸びている。この4つの道はピレネーを越えて1つの道になる。道沿いにはロマネスク様式の教会堂が多数立てられ、中世美術にも大きな影響を与えたとされる。2010年は成人の記念日と日曜が重なる聖年にあたるため、例年よりも多くの巡礼者がこの道をたどったそう。