「ザクセンハウゼン強制収容所」は、ナチス・ドイツが首都ベルリンの北部、ブランデンブルク州のオラニエンブルクに設置した強制収容所。ベルリン市内から約1時間半で、自然がたくさんの住宅街にある。郊外にあるオラニエンブルク駅まで電車で1時間くらいで、そこから歩いて15分くらいで負の遺産ザクセンハウゼン強制収容所に着く。
1945年にソ連軍によって解放されるまで、この収容所には延べ20万人もの人々が収容されていたらしい。主に社会主義者など反ナチスの政治犯、ナチスから「劣等民族」と決めつけられた人々、同性愛者やユダヤ人など。入口の門にはARBEIT MACHT FREI(働けば自由に)と言う、働けば自由になるという標語が掲げられている。強制収容所を取り囲む鉄条網と壁。間は看守の巡視路や、囚人を吊るしあげ殴りつけるための木の柱、部屋に狭いベッド、お風呂洗面所、牢獄、ガス室跡、遺体を焼くための薪置場、焼却炉も残されていた。病理学棟もあり、生体実験が行われていたらしい。とっても広い施設の中で、当時の様子を細かく書かれた資料や現物品。何もしてないのにユダヤ人であるだけで、収容され殺害されて行く様子、焼き場や死体埋め立て場なども当時のまま置かれている。音声ガイドも中の説明もすべて英語だったので、英語が堪能であればもっと深く理解できる。この平和な時代に生まれたことに幸せを感じる場所でもあるかもしれない。普通の生活ができることが一番幸せなことと考えさせられる。
・入場料―無料