コハラ・コースト

ハワイ島の北のはずれ｢コハラ・コースト｣は、コハラ山をまたぐようにコハラ・リッジ・ロードが北西に延びている。ハワイ諸島では、北東から貿易風が吹くため、｢コハラ・コースト｣の北東部は緑が生い茂る豊かな土壌の台地が広がっている。一方、南西部はほとんど雨が降らず、乾いた大地が広がっていつ。同じ半島でありながら、まったく違った景色が広がっている。

ノース・コハラと呼ばれたこの地域は、かつて大きなサトウキビ農園が広がる場所だった。現在では、その土地は北米最大の牧場、パーカー・ランチとなっている。パーカー・ランチは、コハラ地区でのアクティビティの中心的存在として、ワイメアの町に人を集めた。ワイメアは、いまでもパニオロと呼ばれるカウボーイたちのリアルライフを垣間見ることができる町。そこでは馬を操るロデオも見られ、アメリカ西部のような街並みで買い物も楽しめる場所。また、ワイメアからコナに向かう途中、ハワイ島最高峰のマウナ・ケアの雄姿を眺めることができる。満月の日にはマウナ・ケアの上に大きな月が拝められる。また、冬にはその頂にマウナ・ケア（白い山）の名前の如く、雪をかぶっている姿も見ることができるだろう。

ハワイ諸島を統一したカメハメハ大王は、彼の生誕の地もこの｢コハラ・コースト｣の最北部の町、ハヴィの近くにある。毎年6月11日のカメハメハ記念日になると、カメハメハ大王像は美しいレイで飾られる。ハヴィの町は、1970年代まではサトウキビの町としても成長していた。今では、アートギャラリーやレストランが立ち並ぶノース・コハラ最大（とはいっても小さいが…）の町。｢コハラ・コースト｣の南には、ワイコロアと呼ばれる地域が広がる。溶岩大地に広がるラグジュアリーな一大リゾートエリアで、海外沿いはゴールド・コーストとも呼ばれている。ここには、ハワイ島で最も美しいビーチのひとつ、ハプナ・ビーチがある。

●コハラ・コースト一周ドライブルート●

ルート270をハヴィの町まで戻り、ハヴィの町から山側（左手）に入り、コハラ山の山中を通るルート250（KohalaMountainRd.）を走る。ひたすら走り抜けると、ルート19にぶつかると、そこがワイメアの町。ぶつかったところにカムエラ博物館がある。カムエラとは、ワイメアの別名（郵便で使われている名称）。ワイメアの町からルート190（MamalahoaHWY）を南下（右折）し、交差点のところには、クロスロード・ショッピングセンターがある。そのまま約36マイル進むと、カイルア・コナの街中。途中、マイルマーカー11付近から西側へ右折すると、ワイコロア・ロードを通り、ワイコロアへと続く。【目安総走行距離：122マイル（約195キロ）】