1933年創業の老舗香港式茶樓。昔ながらの高級飲茶店といったところ。入り口には、インド人門衛がいて、ドアを開けてくれる。サービスもイギリス植民地の雰囲気を存分に残している。常連客が多く、観光客には敷居が高いともいわれるが、老舗高級店でありながら威張った感じもなく、それほど構えることもない。
アンディークな店内。メニューは日本語も用意してある。ずいぶん疲れたような食器がかえってほっとさせてくれる。日本では中華を食べると喉が渇くことが多いが、ここではそれがない。日本では旨味を追求し過ぎて、味と脂が多目なのかもしれない。どちらがいいかといえば好みだろう。
定番のエビわんたん麺、どうやって作ったのかが気になるほどの極上のスープ。粽は脂分が少なくさっぱりしている。鳥饅頭は中に卵がたっぷり入っていてボリュームがある。
中国のお茶の神様と称されている「陸羽」の名前を屋号としているだけあって、お茶へのこだわりもすごい。おすすめは普洱茶。ここでは、あの独特の熟成された香味が味わえる。