今回訪問いたしましたのは、肉寿司でございます。ふつう、寿司と言えば魚を寿司飯の上にのせているのですが、肉寿司とはどういうことでしょう。 京急蒲田の駅とJR蒲田の間にその店がりました。カウンターと小さな丸テーブルがあります。どうやら二階もあるようですが、お客さんが少なかったので余裕で座ることができました。 とりあえず、ドリンクですが「キンダマ赤」を注文しました。 ポートワイン赤玉を炭酸で割ったものなんだそうです。 見た目も味も、まるでファンタグレープみたいです。 とりあえず、馬刺を頼みます。すると「奇跡の枝豆はいかが?」と言われました。 奇跡の枝豆とはいかなるものかききますと、東北大地震の津波でも生き残った枝豆です、とっても生命力のある枝豆です、とか言うような意味の返事が返ってきました。ならばその枝豆も食べたくなったので、一皿所望いたしました。 奇跡の枝豆がやってきます。 どこからどうみても、上から見ても下から見ても、ふつうの枝豆でございます。ちょっと塩味のするのは、海水の味ではなく、ゆでるときに塩をかけたからでございましょう。 馬刺がやってきます。テーブルの上の醤油をつけていただきます。この醤油が、なんと「甘い」のです。この甘い醤油は、九州のたまり醤油かと、九州にすんだことのある方に聞きますと、まさにそのとおりである、ほかの地方からの人で、この甘い醤油がどうも苦手という方も時々いる、とのことです。 馬刺と九州のたまり醤油の相性は、もう抜群でございます。一口肉を口に含みますと、そのふくいくたる味にしばしボーッといたします。 寿司は、なににしようかとても悩みましたので、とりあえず盛合せをいただきます。 まさに、肉を寿司飯の上にのせて握ったものでございました。 肉の説明をしてくださいましたが、聞いたそばから忘れてしまいます。すばらしきかなワタクシの記憶力。忘れることにかけては誰にも負けません。 とりあえず、手前の三つの生肉は馬であること、後ろの列の軍艦はコラーゲンで、豚肉のモツをゆでたものということだけはかろうじて覚えております。生肉を寿司にして、これほどぴったりくるとは。ふつうの寿司屋で「牛肉のたたき」などがあったりしますが、あくまでもイレギュラーな位置づけでございます。 しかし、このお店では、肉寿司だけなのでございます。いろいろな部位の肉を使い分けることにより、寿司のバラエティーを作っています。追加で、ハツとタンを頼みます。 軍艦がハツ、握りがタンでした。両方とも牛です。
みなさんも一度肉寿司お試しあれー!