浅野川の岸辺に位置し、金沢駅からバスで10分ほどの場所に位置する「ひがし茶屋街」。ここは、江戸時代からお茶屋街として栄えてきた場所で、今でも時折、芸妓さんが奏でる三味線た太鼓の音などが聞こえてきます。
石畳の道の両側にはキムスコ(木虫籠)と呼ばれる美しい出格子がある古い街並みが残っており、風情あふれる空間は歩いているだけでも楽しくなってしまう場所。平成13年には、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定され、金沢観光の人気スポットとなっています。
「ひがし茶屋街」では、不定期(予約制)でお稽古風景見学会やお茶屋遊びを体験できるというイベントも開催されているので、旅行前にチェックしてみて下さいね。
コース紹介
ここ、「ひがし茶屋街」では観光客の一見さんでもお茶屋の内部を見学できるスポットがある2箇所ある。
しかも、全国的に類例の少ない江戸時代建てられた茶屋建築を目にすることができるという。
志麻(しま):重要文化財 ここは江戸時代(1820年)、ひがし茶屋街創設当初に建てられた茶屋建築で、2階は客間(座敷)とするために天井が高く建てられている。通りに面して高欄と張出しの縁側を設けているのが特徴だそう。
住所:石川県金沢市東山1-13-21 |
前座敷 | |||
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座敷周りには面皮柱(めんかわばしら)と呼ばれる丸太の肌を残した柱を用い、それに漆で全体に濃い色をつけ、 |
お茶屋は2階が客間で、押入れや物入れを作らず、あくまでも遊興をメインとした粋な造りとなっている。 |
襖の取っ手部分は七宝焼きだそう。 |
江戸時代、2階が高い建物はお茶屋だけが特別に許されたそうだ。 |
控えの間 | |||
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この控えの間が演舞の場で、襖が開くと、芸妓(げいぎ)の遊芸が披露されたそうだ。 |
ちなみに、ここで言う遊びは、琴、三弦、舞、謡曲の他、茶の湯、和歌、俳句など幅広く、芸妓は高い教養と技能が要求されたそうだ。 |
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建物から備品に至るまで(照明は除く)当時の姿のままだという。 |