「花子とアン」に登場する石炭王・嘉納伝助のモデルとなった
伊藤伝右衛門(いとうでんえもん)の旧邸宅。
裸一貫から身を立て、筑豊の「石炭王」にまで上り詰めた人物。
花子とアンの放送も終わって訪れる人も多少は減ったかな~と思ったら
平日でもまだまだ多くて佐賀や長崎からの団体バスも多く訪れていました。
館内案内を見ただけでも広大な敷地の屋敷というのが分かります!
日本庭園に面して4つの棟と3の土蔵、
敷地面積約7570平方メートル、建物延床面積約1020平方メートルの邸内。
玄関から入り口を入るとすぐ応接室。
イギリス製のひし形のステンドグラスのある応接間、
大正時代中期から昭和初期の時代にはかなりモダンなインテリア!
現在でも立派なインテリアとして十分に通用します。
書斎の床は寄木張、壁は着物の帯を解いた絹糸が練りこんである布壁。
本座敷はいったい何畳あるのか分からないぐらい広いけど
日本庭園が見渡せる本座敷では結婚披露宴が3日3晩続いた場所。
主人居間からは庭園へと続くようになっています。
廊下は一畳の畳をつなげて
ひとつの部屋・・・といいたくなるような場所だけど廊下です。広い!
一畳たたみを敷き詰めた長い廊下は窓の影までも美しい
隅々の細かいところまで芸術的技法を取り入れた屋敷で
廊下の天井も飾り板が曲がって見えるけど実は真っ直ぐに貼られ、目の錯覚を利用した遊び心のある天井になってます。
白蓮のために増築した2階部屋からは庭園が見渡せます。
2階の階段から上がると白蓮の部屋になっていますが
食事などを運ぶ使用人達が部屋に入らなくていいように小窓が。そこから出し入れしたそうです。
浴室も当時は珍しかったタイル張り、洗面所は洋風スタイルで石鹸置きまでついてます。
白蓮の希望で九州ではまだ珍しかった水洗トイレも作ったそう。
日本庭園は手入れが行き届いて素晴らしく、
室内の豪華なインテリアを見るのも楽しめる広大なお屋敷でした。
「花子とアン」の放送を見ていなくても楽しめます♪