11月中旬、冬の始まりのこの時期に韓国では次の年一年分のキムチを漬ける。この恒例行事を『キムジャン(김장)』と言い、この時期のことを『キムジャンチョル(김장철)』と言う。また、これを行うことを『キムジャンする(김장하다)』と言います。キムジャンする時は親戚も手伝いに来る。
キムジャンは昔から女性の仕事だったらしい。だが、長い時間座って漬けるため相当体力を使う作業である。
キムジャンに使う味付け(ヤンニョム)の材料には、粉唐辛子(고추가루)、塩(소금)、砂糖(설탕)、細切りの大根(무)、ねぎ(파)、カラシ菜(갓)、せり(미나리)、にんにく(마늘)、しょうが(생강)、カタクチイワシの塩辛(멸치젓)、海老の塩辛(새우젓)、太刀魚(갈치)などがある。
現代ではキムチ冷蔵庫があるため、キムジャンの時に一年分のキムチを漬けられるようになったが以前はすぐに醗酵してしまったり、腐ってしまったりと、1年中キムチを食べることはできなかった。もし、次のキムジャンの前に全部キムチを食べきってしまった時には、また少しずつ漬ける。
キムジャンで漬けるキムチ一年分の材料は、白菜170~180個、大根は70~80個、唐辛子65㌔、総額100万ウォン。
漬け終わったタッパーは、40個程と一大イベントであることがわかる。