新羅:バーシーラは古代ペルシャの王子と新羅の姫の出会いと、国境を越えたロマンス、そして祖国奪還のために活躍した英雄達の物語をドラマチックに描いた貞洞劇場屈指の創作伝統公演。
台詞が一切無いノンバーバル公演のため、ストーリーの展開は華麗な舞台装置や照明、映像、音楽、振付を総動員して視覚的に表現。新羅:バーシーラの幻想的でスペクタクルな舞台が観客に終始感動を与えます。
2015年慶州世界文化エキスポ文化センター劇場にてオープンラン以降、2016年まで25万人を動員した貞洞劇場きっての名作です。
新羅の古都である慶州の時代背景を理解することが出来るため、歴史に興味のある方にもオススメの公演です。
タイトル“バーシーラ”は古代ペルシャの口伝大叙事詩『クシュナーメ』に書かれた“ユートピア(理想郷)のような新羅”という意味のペルシャ語。『クシュナーメ』にはサーサーン王朝ペルシャ滅亡以降、王子“アビディン”とその息子“ペリドゥン”の物語が説かれており、新羅:バーシーラではこれを原作に、“アビディン”と新羅の姫“プララン”の出会いから“ペリドゥン”の戦士としての成長までの物語をドラマチックな伝統劇へと昇華させました。
新羅:バーシーラは2015年の公演開始から年々グレードアップしており、2017年にはよりエネルギッシュで華やかな舞台となって帰ってきました。実在と仮想を行き来するスペクタクルな映像と照明効果、文化交易が活発に行われるようになった新羅の活気を伝える舞台装置など視覚的効果をさらに豪華に仕上げました。また、躍動的な振付、愉快なサムルノリ、獅子舞など、観客を楽しませるエンターテイメント性を豊かにし、韓国固有楽器の美しい音楽を調和させ、韓国の舞台芸術の集大成ともいえるべき公演になっています。
アラブ勢力の侵略を受けて避難したペルシャの王子“アビディン”は未知の地を目指す果知れぬ航海に出るが、吹きすさぶ荒波に船は難破し深い海底へと引きずり込まれる。
気が付くと“アビディン”は美しきバシーラの国に流れ着いていた。
“プララン”姫は偶然に出会った“アビディン”と恋に落ちるが、“アビディン”は祖国へと戻ることに。ペルシャに戻った“アビディン”は戦いの末に国を守り抜き、国王の地位に付く。
ところが新たな王を祝う宴が開かれる最中に、悪の化身“ザッハーク”とその手下の猫の妖魔が襲い掛かり“アビディン”は命を失ってしまう。
それを知った“プララン”は息子の“ペリドゥン”を連れて新羅からペルシャに向かい、“アビディン”の仇を取らんと“ザッハーク”と戦う。一方の新羅は、更なる悪の集団“クッシー”の侵略を受けるのだが・・・。
プララン 高貴なバーシーラの姫
朗らかで好奇心旺盛なバーシーラの姫。
バーシーラにやってきたペルシャの王子と恋に落ち、女として母として生きてゆく。
アビディン 勇ましいペルシャの王子
帝国の滅亡と父の死を目の当たりにしたペルシャの王子。
バーシーラで出会ったプラランと恋に落ちるが、奪われた祖国を救うためにペルシャに戻り王位に就くが・・・。
ペリドゥン ペルシャを救う英雄
アビディンとプラランの愛の結晶。
天真爛漫な少年から強靭な戦士へと成長し、父の仇を取るためペルシャへと向かう。
ザッハーク 闇の力のある魔法使い
アビディンが救ったペルシャを闇の力で支配する魔法使い。
ペルシャを奪おうと手下の猫の妖魔と共に王宮へと忍び込む。
クッシー 闇の世界の猛獣
数需年の間、闇の戦争を勝利に導いてきた将軍。
ザッハークの命令でバーシーラを危機に陥れるが。
公演期間|2017年3月27日~12月31日
公演場所|慶州世界文化エキスポ文化センター劇場
公演時間|月~土 19時半/日曜日休館
観覧時間|70分
観覧対象年齢|満4歳以上観覧可能
公演お問い合わせ|www.jeongdong.or.kr/054-740-3800
新羅:バーシーラの公演会場である慶州世界文化エキスポ文化センターは、慶州一のリゾート地で知られる普門団地すぐそばにあり、リゾート地滞在者は勿論、慶州旅行初心者の方でも迷わずアクセスできます。また、付近の新羅ミレニアムパークは、新羅時代を再現した歴史体験テーマパークとなっており、2009年大ヒットドラマ『善徳女王』など韓国歴史ドラマの撮影地としても有名です。
新羅:バーシーラを見れば、新羅時代の衣装や時代背景、街の雰囲気がよく分かり、慶州探訪もさらに楽しくなるはず!新羅:バーシーラを観覧し、暫し新羅時代にタイムスリップしてみませんか?