屏山書院は、礼儀を尽くすという意味が込められた「復禮門」を通って中に入ります。
門を通った先には、晩対楼という横長の楼閣があり、この下をくぐって広場に出ます。
広場の正面には、「立教堂」と書かれた講学堂があり、左右に、学生の寄宿舎となった東齋・西齋があります。どの建物も大変質素なつくりをしています。
立教堂の縁側に座って、晩対楼の方を眺めてみると、建築物と背景の自然が調和した素晴らしい景観を観賞することが出来ます。晩対楼の2階の7つの柱の間に川と屏山と空が収まり、まるで7幅の屏風が広がっているように見えると、称賛されています。
立教堂の左裏の建物は、柳成龍の遺品や木版が保管されている蔵板閣です。
立教堂の右側裏には、祠堂への入口となる内三門があり、この門を通ったところに尊督祠があります。
ここに柳成龍と、3番目の息子であり弟子となる柳袗の位牌が祀られています。
祠堂は神聖な空間であるため、威厳を備えなくてはならないとし、内三門の左右に塀が構えられています。
傾斜のある地形に書院を建て、その一番高まったところに祠堂が構えられているのも同じ理由からです。
建物自体も、書堂は質素な造りに対し、祠堂は丹塗り仕様と、神聖さを表しています。
内三門から右側にある建物が、典祀庁と言い、祭祀の前日に準備に使っていた場所で、普段は祭祀に使うものを保管していた場所です。
祭祀庁から外に出ると、渦巻きの形の造形物があります。これは当時のお手洗いで、石塀を渦巻き状に造ることで入口から中が見えないようにしています。この「かたつむり型トイレ」は儒学生たちのお世話をしていたお手伝いたちが使ったものとのこと。400年前に屏山書院と同時に建てられ、付属建築物として史跡260号に指定されています。
安東ターミナルから行く場合
安東ターミナルから46番のバスで、河回村経由でアクセスが可能です。
バス乗り場
安東ターミナルの正門前にタクシー乗り場があり、道路側にバス乗り場があります。
地面に青い字で「BUS」と書かれているのが目印です。
時刻表
8:00 / 11:10 / 14:30 ※河回村を経由して屏山書院に向かいます。
46番バスの屏山出発時刻表
9:10 / 12:10 / 15:40(最終)
移動の所要時間
50分~1時間
河回村から屏山書院に行く場合
河回村から46番のバスでアクセスが可能です。
バス乗り場
河回村内、総合案内所の向かいにバス停留所があります。
時刻表
8:40 / 11:40 / 15:10
46番バスの屏山出発時刻表
9:10 / 12:10 / 15:40(最終)
移動の所要時間
10~15分
バスでの移動の場合
※屏山書院が46番バスの路線折り返し地点となります。
同じバスで安東駅や河回村に帰るためには、屏山書院からバスが出発する時間を必ず事前に確認の上、時間内に見学を終えて、バスに戻ってくるようにしましょう。
※バスの到着時間は5~10分程度、前後する事があります。バス停には余裕を持って移動しましょう。
屏山書院
入場料:無料