梁山(ヤンサン)8景にも指定されている通度寺には
19もの付属庵があり、
その中のひとつ「慈蔵庵/ジャジャン庵」
ひとつ ひとつの庵ごとに
趣が違った造りになっている庵はそれぞれに魅力があり、
ジャジャン庵の印象は岩。
慈蔵庵は
通度寺が建つ以前に、慈蔵律史が岩崖の下に穴蔵を建て
修道していたといわれる場所だそうです。
法堂の横には約4mの高さの磨崖仏が岩崖に立てられています。
法堂後方の岩の間から出る湧水は薬水として飲むにも適しているそう。
岩崖には親指ほどの穴があり、慈蔵律史がこの場所で修道しているとき2匹のカエルが
離れず神通力で岩崖に穴を開け、カエルをその穴に入れさせたという伝説が残っています。
そのカエルは蛙菩薩と呼ばれ実際に仏心が良い兆しの時には人々の前に
現れるといわれ穴から出てきたときの写真なども残されていました。
法堂はとても小さなものですが、土から出ている岩も取り除かれることなく
そのまま部屋の中から突き出るように建設されています。