マレーシアのひんやりスイーツ代表と言えば「アイス・カチャン」だである。これはいわゆるマレーシア風かき氷のことだ。カチャンとはマレー語で「豆」の意味があり、その名の通り、豆や細切りゼリーののった氷に甘いシロップがかかったものである。これらをかき混ぜて食べるのは韓国の「パッピンス」と言われるカキ氷と似ている。日本のカキ氷は,シロップと練乳だけで固体が入っていないので混ぜる必要がないのだ。
「アイス・カチャン」は、上にいろいろとトッピングをして、見た目も派手な色彩のカキ氷となる。日本と根本的に違うのは豆などの具がのっていることだろう。このへんは香港,台湾,ベトナムなどと共通する。氷に黄色や赤の色が付き,すでに具がその中に混ざっているが、氷の割合が多いので、かき回しても何が入っているのか分からない。食べているうちに量が減って,氷が解けてくると,こんなものが入っていたのだと気づく。それはそれで、楽しい。
「アイス・カチャン」の屋台も多く、わりとどこででも食べられる。ただ、現地の生水で製氷しているかもしれないので、おなかが弱い人は要注意。