「死んでも、ウチはここを動かへん!!」なんてコト言っても死ねば墓場(今なら焼き場)に運ばれちゃうんですよね。でも、この地で亡くなった女性はそうじゃなかった。宇治拾遺物語、長門前司の娘、班女塚の京伝説です。この岩を秀吉の命で移動しようとしたけど、怪異に見舞われ断念したそうです。このての話は秀吉に限らず、信長など、ときの権力者にまつわる話として市内各所に残されています。表立って批判できない権力者に対して、こんな話で市民は溜飲をさげていたのかも知れません。「長門前司の娘」の主人公は、生家を離れたくなかった、という女性のお話ですが、女に家と書いて「嫁」。