※2012年12月3日~2013年4月上旬まで
展望エレベーター改修工事中のためタワー展望室休業中です
最上階の展望室からは京都の様子がぐるり360度
京都タワーから京都の街並みを眺めてみませんか?
京都駅の烏丸口から出ると、真正面に京都タワーが見えます。 1964年(昭和39年)12月に誕生したタワーの独特な姿は、海のない京都の街を照らす灯台をイメージしたもの。その姿だけではなく、構造も個性的ってご存じでしたか?
エッフェル塔や東京タワーなどと違い、一切鉄骨を使っていません。厚さ12mm~22mmの特殊鋼板シリンダーを溶接でつなぎ合わせ、円筒型の塔身としています。建設当時、構造設計の依頼を受けた京都大学工学部建築学教室では、京都タワーと京都タワービルを一連の架構と考えて構造計画を行い、この種の大規模塔状構築物に対して日本で初めてモノコック構造(応力外被構造)を採用し、地震や台風といった大きな外力に安全に抵抗させる為に、ほかの一般の建築物がもつ設計安全率を2倍以上も上回った値を想定し設計にあたったのでした。
これまで京都タワーは、瞬間風速50m/秒を超えるいくつかの台風を経験し、また阪神大震災では震度5強の激しい地震動を受け、肉眼でもはっきりとわかる程度に大きく揺れたものの、幸い損害は無く安全性の高さを証明しました。
骨組は一切なく、筒状の塔体で力を受けとめ全体をささえる構造で、飛行機や船、動物ではカニ、エビ等と同じ仕組みです。塔身は厚さ12mm~22mmの特殊鋼板の円筒をつなぎ合わせたものです。
地下3階・地上9階のビルの屋上がタワーの土台となっています。約800tもの重さがビルにかかりますが、構造の工夫で、建物の機能を少しも損ねていません。