功徳林は媽閣廟に近い道教の修行場。特にガイドブックには載っていないので、どうやら『世界遺産』では無さそうだが地域住民の参拝が絶えない名刹である。
街歩きの際に通り掛った旅行者が、後になって名前を検索しても飲食店しかヒットしない事が多いので、精進料理の店と勘違いしてしまうケースもあるようだ。
境内は厳粛な雰囲気が漂い修行を行っている僧侶の姿を見ることも出来るが、1924年に創立という事なので、古刹とまでは言えない。
中華圏の仏教寺院は基本的に赤い色使いが多く大抵は目立つのだが、この功徳林はそれでも見落としてしまうほどひっそりと佇んでいる。やはりここは寺院ではなく『道場』なのだ。
また、政府公認の仏教団体として仏教を通じての社会活動にも力を入れており、地域と住民への貢献に取り組んでいるそうである。
取り立てて宗教色が強いという訳では無いので、街歩きの際に通り掛ったら立ち寄ってみると良い。参拝の際、特にお供え物を用意しなければならないという事は無いが、修行場なので内部の撮影は避けた方が無難。特にストロボは(マナーの観点から)決して使ってはいけない。