「ナポリソッテラネア」は紀元前ギリシャ人によって、現在のスパッカナポリの地下に「ネアポリス=新しい都市」という名前で構築されたものだ。地下都市が地下にクモの目状に広がっているため、ガイド付でないと周れない。公開時間は12時、2時、4時、6時の4回のみとなっており、木曜日のみ9時のツアーもあるようだ。あらかじめ予約をすれば日本語のガイドも付くそうだが、かなり割高になる。
内部はどこまで続くのか?という階段をどんどん下っていくと、上の喧騒とはかけ離れた地下都市が広がっている。気温は年中変わらないため薄着だとかなり寒く感じるので、上着を持っていくことをオススメする。紀元前からあるこの地下都市は、時には古代ナポリの人々の憩いの場となったり、また、世界大戦のときは核シェルターとして避難場所となったりした。壁には当時のメッセージが残されている。ツアー最後にはちょっと上段にある部屋で、保管されているワインを試飲させてくれる。外に出て近所の一般家庭の中に入り、その家のベットの下が隠し扉となっていて、この地下都市に続いているのを見せてくれる。じつに内容の濃い2時間のツアーだ。古代都市の雰囲気を味わってみてはいかが?