ギュスターヴ・モローは、フランスの象徴主義の画家。パリに生まれパリでなくなった画家で聖書や神話を題材にした幻想的な作風で知られている。彼の作品は創造と幻想の世界を描いており、19世紀末の世紀末派の画家達の先駆者とされている。「現実的な寓意・わが7年間の芸術的生涯の一面を決定する我がアトリエの内部」と「オルナンの埋葬に関する歴史画」の二点と他の作品計十四点が1855年パリの万国博覧会の美術展に出品されたが落選し、怒ったクールベはモンテーニュ通りの博覧会場のすぐ筋違いに自費で場所を借りて四十点の作品を並べ博覧会と同じ一フランの入場料までとって個展を開いたそう。結局は入場料を半額の十スウまで下げましたが人は集まらなかった。とはいえこれが世界初の個展となった。そんなギュスターヴ・モローの作品を一挙に展示してあるのがギュスターヴ・モロー美術館は、1852年になくなった彼がすんでいた屋敷であり、彼の遺言によって美術館として公開されている。