5世紀の前半イリュニアの僧ピエトロによって創建されたバシリカ式の「サンタ・サビーナ聖堂」。13世紀にはホノリウス3世が聖ドミニコに預けて修道会の母教会となった。サンタ・マリア・マッジョーレなど他のバシリカと比べると、簡素だ。
上から見ると古典的な長方形の形をしており、パロス島産の白大理石で作られたコリント式の円柱で内部を3廊に分けている。高窓からは十分な光が入るため、堂内は明るく、広々として風通しも良い。中央入口のバッテンテは創建当時のもので、現存する木の扉として最古のものだと考えられている。また、中央の床には、モザイクで飾られたドメニコ派の総長の墓がある。
初期キリスト教会の代表とされる「サンタ・サビーナ聖堂」。灰の水曜日の指定巡礼聖堂でもあり、なかなか見どころの多い場所なので、ぜひ足を運んでみて。