韓国料理の中でも辛くなく、割と日本人の口に合うのが、スジェビと言われる日本で言うすいとんです。スープの中に、小麦粉をちぎっていれたスープで身体に優しく、寒い冬の夜に、食欲がなくなる暑い夏にもってこいな韓国料理です。美味しい秘密は、スープにあるようでお店によって出しが違うのも特徴です。昔からスジェビは、農家で夏に食べられた食べものだったそうで、麦やお米がなくなると小麦粉やソバ粉を水で練りこみ、スープにちぎっては落とし入れ食べたそうです。そんなスジェビの専門店「新村スジェビ」は、おじさん、おばさん世代から、学生達まで幅広く人気のスジェビ専門店です。お昼時に行くと、必ずと言っていいほど並ばなければ、そう簡単に店内に入れません。店内は、とっても小さく、厨房ではアジュンマたちがせっせとスジェビを作っています。あまりに込んでいる時は、相席なんて言う場合もあるとか。
「新村スジェビ」は、スジェビとキンパッのみですが、ほとんどの方がスジェビを食べています。それも、ご飯無しでスジェビだけでも充分、お腹が一杯になります。白く濁ったスープに、野菜と手作りのお団子が入っています。歯ごたえあるスジェビに、身体の芯から温まるスープがたまりません。冬に寒い日だけでなく、夏の食欲がない日にもスジェビを食べれば力が湧く、栄養たっぷりの韓国料理です。