1981年、明洞の路地奥にひっそり建ったビルから出発した小さなラーメン店「トゥムセラミョン」は20年間で全国に100店舗拡大、コンビニ「GS25」と提携してインスタントラーメンを開発・販売するなど今やラーメン業界のブランドと言っても過言ではない存在になりました。ここ明洞本店は名の通り、20年前トゥムセラミョンが出発した原点といえる場所。決して目立つ立地ではありませんが、地元の人はもちろん、地方から、日本から口コミでその噂を聞き、訪れるお客さんの跡が絶えません。小さな店の壁・天井いっぱいに訪れたお客さんのメッセージや写真が貼られ、たくさんの人に愛されてきた歴史が見てとれます。その人気と成功の秘密はなんといってもトゥムセラミョンの激辛スープと独自のラーメンの作り方にアリ。キム・ポッキョン社長が水の量から唐辛子の量、麺をあげるタイミングなど長年にわたり研究に研究を重ね、努力の末に究極のラーメンを完成させたのです。そうして生まれた看板メニュー「パルゲトク(3,500ウォン)」は真っ赤なスープに麺と卵、お餅を入れて最後にもやし、ねぎ、海苔をトッピングした、いたってシンプルで王道なラーメン。辛さに汗をかきながらも、口にどんどん運んでしまう麻薬のような辛味に虜になります。韓国の辛ラーメンはもう食べ飽きたという方、ラーメン通の方はぜひ一度行ってみて損はないはずです。