向かったのは大雁塔と小雁塔の中間にある、四足立ちの石獅子が待っているお寺。名前は大興善寺と言う。このお寺の宗派は密教である。ここが、大雄宝殿で、古い形式の鼓楼などもある。大興善寺の創建は西晋の武帝(司馬炎)治下の泰始泰康年間(256〜289年)で、西安で最も古い仏教寺院の一つで、中国密教発祥の地です。密教と言えば、日本に真言密教を伝えた、空海(弘法大師)である。これは又、珍しい絵を刻んだ碑板をカメが背負っている。それにしても、恐ろしい顔をしたカメでだ。まるで、「噛みつきガメ」だ。境内には小雁塔のような舎利塔がある。ここにも、大雁塔内で見たような仏足石があった。次は地蔵殿。天王殿の左側の石獅子だが足もとの子獅子まで前を向いている珍しいタイプである。そして右側の獅子も。左右の石獅子の口の中には玉が入っている。そして天王殿にも。中にはメタボ腹の仏様がくつろぎの姿勢で座っていた。山門もいかにも古そうだ。