極楽寺は長春の般若寺などと並び、東北四大寺院の一つである。タクシーを降りてから、長い参道を歩く。極楽寺の山門、「地獄で仏」という感じである。寺の中に入ると金ピカの仏様が迎えてくれる。天王殿の中にも金ピカの、笑顔の布袋様が。境内には立派な香炉があった。極楽寺の魚鼓(=魚板)は般若寺の魚鼓と比べると色使いが綺麗だった。仏法の世界とはいえ現代は坊さんにも携帯は必需品のようだ。きれいに掃除が行きとどいているが扉の無い大用、横一列の小用は中国ならでは。大雄宝殿前では参拝の信者が四方拝の最中。中には、これまた金ピカの仏様が仏光普照ということで御仏の光を普く照らしてくれている。西方三聖殿キリスト教だと「東方三賢人」だが・・・。中国に来て初めて出会った、四足立ちの石獅子!それにしても、ちょっと痩せていてアバラが・・・。前足の前は髭だろうか?珍しい石獅子と言えばこの微妙な腰つき。西院には観音様も御開帳になっている。日本なら千手観音だろうが、中国では千手千眼観音と言うようだ。また、臥仏殿には涅槃像もあり誠に有り難いお寺である。勿論、阿弥陀三尊像だってある。これだけ熱心にお参りすれば日頃、百八つの煩悩に苛まされている私も救われるであろう。