シンガポールには自然に流れている川はなくて、全部人工的なカナール(水路)になっている。地図を見ると長いものから短いものまで、都心部を流れていたりちょっと外れた所だったりする。何個かある「カナール」の中で、スンジェイ・パンダン・カナル (sungeiPandanCanal)の水は、パンダン貯水池に流れ込んでいる。また、カナールの最後の方には、もう廃線になった線路がカナールの上を通っていて、昔の名残を留めている。そして、最もポピュラーな「カナール」がシンガポール・リバー沿いのプロムナードになっている「カナール」。上流のロバートソン・キー(RobertsonQuay)からクラーク・キー(ClarkeQuay)、ボート・キー(BoatQuay)、マリーナ・ベイ(MarinaBay)へと有名な観光地を流れている「カナール」。ロバートソン・キーから先の上流は、狭いアレクサンドラ・カナル(AlexsandraCanal)になっている。それから、ジュロンレイク周辺からジュロンバードパークの先まで長く流れているのが、スンジェイ・ランチャー・カナル(SungeiLancharCanal)。このカナールは、結構狭くて、草ぼうぼうの所や分かれ道があって迷ったりしてワイルド。歩いている人なんか誰もいない感じで、サムルン(Samulun)海峡まで流れ着かないで突然終りになっている。スンジェイ・ウル・パンダン(SungeiUluPandan)はMRTでいうと、ジュロン・イーストとクレメンティー(Clementi)の中間からブオナ・ビスタ (BuonaVista)まで、駅にして2つ半の距離を流れている。この「カナール」にも廃線のレールが残っていて、線路の間が畑として使われている。そのレールの先には、もう使われていない古い鉄橋も存在している。カナール沿いに咲く花が楽しめたり、瀟洒なコンドミニアムが見られるプロムナードのような「カナール」。ゲイラン・リバー(GeylanRiver)に注ぎ込んでいるのが、ゲイラン・カナル(GeylanCanal)でこのカナールも景色がよい所を流れているし、下流の方にはインドアスタジアムがあり、川幅が広いのでカナール沿いの道は開放感がある。イースト・コースト(EastCoast)を歩いたついでに、シンガポール・カナル(SiglapCanal)もあり、途中にちょっとしたフィットネスコーナーや小さな公園があったりして気が紛れる。カナールの中には道路と道路に挟まれていて、歩けるような道がないカナールもあり、(たとえばブキティマ・ロード沿いなど)、名前もただカナールと呼ばれているだけのものもある。「カナール」を歩く注意事項は、一般にあまり木がないので日よけ対策は万全にする事。