「トマト祭り」はバルセロナから電車で3時間半のバレンシア近く、ブ二ョールという場所で行われる。人口たったの3000人の街だが、祭りの時には3万人がここを訪れるという。小さな街だけに、もちろん宿泊施設も少ない。バレンシアに宿泊して参加するのが一般的のようだが、それもかなり前から予約がいっぱいになるというので、希望する人は早めの予約を心がけよう。ちなみにブ二ョールはトマトの生産地というわけではなく、トマト祭りのトマトは他の地から仕入れられ、年間予算の3分の1を使用しているらしい。
「トマト祭り」の開催日毎年8月の最終水曜日で、午前9時頃、一本の棒に石鹸がガッツリ塗られ始め、その一番上に大きなハムを装着する。それを誰かが取った瞬間に「トマト祭り」がスタートとなる。大体トマト投げは11時ころから始まり、大量のトマトが何台ものトラックに積まれて運ばれる。トラックの上には何人か人が乗っていて、トマトを投げてくる。投げられたトマトを拾って周辺の人たちと投げ合う。そして、終わりの合図のピストルが鳴ったら終了。結局1時間くらいだ。ルールとして終了のピストルが鳴ったらトマトを投げないことになっている。当然だが、全身トマトまみれとなるので、汚れても良い格好で行こう。