コルドバのグアダルキビル川畔に建つ中世にある王城「アルカサル」。名前の由来はイザベル女王とフェルナンド2世に由来し、かつて王族の住居として使われていた。14世紀にイスラム王の宮殿跡地に建設され、15世紀末にはイスラム勢力、最後の砦となったグラナダを攻略する起点にもなった。また、コロンブスはここで新大陸発見の資金援助のため、カトリック両王に謁見している。その後は、異端審判の宗教裁判所としても役割を果たしていた王城だ。
アラブ式の庭園は広大な敷地を有し、ローマ時代のモザイクや石棺などが展示されている。これらは1959年にコルドバ広場で発見されたものだ。非常に見ごたえのある場所なので、ゆっくり庭園を鑑賞しながら、見学したいものだ。