セビリア市内から路線バスで20分ほどの所に、紀元前206年にローマ帝国の殖民都市として築かれたイタリカの遺跡があります。イタリカにはかつて大通りが5本あり、下水道も整備されていました。現在でも神殿や浴場、劇場、パン屋などの遺跡が残っており、保存状態は良好です。イタリカは、トラヤヌス帝やハドリアヌス帝が生まれた町としても知られています。
イタリカ遺跡の敷地は広大で、広い平原のあちらこちらに遺跡が見られます。日差しを遮るものもなく、ギラギラと焼けつくような太陽が容赦なく照りつけてきました。円形劇場座席下部のトンネルに避難した時だけは、ひんやりと涼しくて心地がよかったです。2万5千人の収容能力がある円形劇場では、夏季には現在でもコンサートが催されます。
紀元前に作られたモザイクが現在でもはっきりとした姿で残っていることに感動を覚えます。現在の技術で作られているものと比べても遜色がありません。むしろ少し褪せた色使いが上品に感じられるほどです。ローマ人は恐るべき技術と知能を持ち合わせた人々であったということを認めざるを得ません。
また、イタリカ遺跡の近くにはステーキレストランがありました。ロンリープラネットで紹介されていたので、ランチをそのレストランで食べました。安くてヴォリュームがあり、おいしかったです。