ビアナ宮殿は14世紀に建設された貴族のお屋敷で、1981年に博物館として一般公開されるまではビアナ公爵家の邸宅として使用されていました。この宮殿には12もの美しいパティオがあり、別名、パティオ博物館とも呼ばれています。見学は、ガイドによる屋敷内のツアーと各自で行うパティオの散策です。パティオだけ見学することもできます。私は両方、見学できるチケットを買いました。ツアーはスペイン語で行われ、その他の言語の説明が必要な人には各国語のリーフレットが配られました。残念ながら屋敷内での撮影は許可されていませんでしたが、きらびやかすぎず、木のぬくもりが素敵な古めかしい家具に囲まれていました。
私はこの博物館のパティオが大好きになり、暑さを忘れて、長い時間をかけて見学しました。どのパティオも甲乙つけがたいほどに美しかったです。木目が重厚なアンティーク家具パティオに続くちょっとした空間にしつらえてありました。
井戸のパティオにはイスラム風の手桶が残されています。この井戸から湧き出る地下水がお屋敷にある全てのパティオの水源になっています。
ローマ風のパティオの右手には教会の鐘楼を望むことができます。このパティオでは、しばしばコンサートなどのイベントが催されます。グラナダのアルハンブラ宮殿のパティオを意識して作られた敷石は、中心に据えられた噴水を引き立てています。