今年の6月末に改装を終えてリニューアルオープンをした茶芸館「紫藤廬」。入り口からとってもすてきな雰囲気。看板はとっても小さく控えめな雰囲気もよい。建物は日本統治時代大正末期に建てられたので、市から古跡として指定されているそう。門を潜ると蔦が這っているすてきな庭が。急に都会の喧騒を忘れさせてくれる。椅子の席もあるが、畳の席にした。畳は緑色でイグサの香りがとってもいい。飾られている絵や調度品などが日本らしい。
席に着くとメニューが渡された。ランチのメニューみたいなので、お茶だけと告げられた。ちょっとしてお茶のメニューと、お茶菓子のサンプルも一緒に持ってきてくれた。たくさんあって選べない。どれも食べたい。結局3種類にした。「茶梅」「棗とくるみのお菓子」「ココナッツのケーキ」お茶の葉は2種類選んだ。白豪烏龍(東方美人)と高山金萱。どのお茶にしたらいいか分からない場合は、お店の人にどんなお茶がいいかを伝えると選びやすい。どちらもすばらしい香りと味で、お茶が分からない私も感動した。白豪烏龍は台湾に来たら絶対飲んだ方がいいお茶だそう。採取するのが難しいらしく、とても貴重だそう。お茶を淹れるセットを持ってきてくれます。セットのガラスのやかんでお湯を沸かす。やかんもとても素敵だ。やっぱりお茶の入れ方がわかっている人がお茶を入れると全然味が違う。ウーロン茶の入れ方がわからない人はお店の方が最初教えてくれるので安心だ。お店の店員さんたちも、とても優雅な感じ。物腰も丁寧で、しゃべりかたも小さな声で女性らしい。空調もそよかぜのような、まるで初夏の新緑を思わせるような心地のよさで、何時間でもこの場に座っていたい気持ちにさせる茶芸館であった。お会計約1300元、日本円約4550円。先ほどのガラスのやかんはお店の入り口で売っていた。そんなに高値ではないようだった。
<お茶菓子>
・緑豆糕
(「緑豆の落雁」と日本語説明がありますが、甘さ控えめの柔らかいしっとりお菓子)
・茶梅棗
・くるみのお菓子
・ココナッツのケーキ
<お茶の葉>
・白豪烏龍(東方美人)
・高山金萱
・高古(20年もののお茶)