2007年にリニューアルされたという、世界四大博物館の一つ「故宮博物院」。
台北市街から北東へ8kmほどいったところの丘陵地にある「故宮博物院」は、世界でも有数の博物館に数えられている。展示物は約70万点を超えると言われ、中国歴代の王朝から伝わる青銅器・陶磁器、玉器、書画、象牙製品、漆器彫刻などの国宝級芸術品。
ほとんどのものは中国歴代皇帝が所有したものばかりで、もともと北京の紫禁城に所蔵されていたのだそうだが、近代中国の絶え間ない戦乱を避けるように、北京から南京そして台北へと移送された。いわゆる戦火をくぐり守られてきた、所蔵品だ。床と壁が全部大理石造りで豪華なのに圧倒される。広大な敷地の中には、レストラン・ミュージアムショップ、手荷物の預かり・ベビーカーの貸し出しなども積極的に取り入れられて、従来の博物館とは一新した感を受けた。でも、ここの各展示物は、もちろん全面撮影は禁止だ。カメラ片手にうろうろするも、撮って良いところだけは確認しないといけない。作品を一部紹介する。
【翠玉白菜】白菜の形をした玉で、眺めれば眺めるほど、その白さに圧倒される。
白菜の上にとまっている虫は二匹のキリギリスだと思われていたが、故宮が特別に有名な昆虫学者に鑑定依頼して研究を行った結果、一匹がキリギリス、もう 一匹がイナゴだと最近発見されたそうだ。 お嫁入りの願いをこめて作られた、白菜は清廉潔白(お嬢さんの純潔)を象徴し、キリギリスは子孫繁栄(多産)を象徴しているそうだ。全長19cm位の翡翠 の原石で作られた【翠玉白菜】素晴らしいグラデーションと透明感に言葉を失うほどだ。
【肉形石】(にくがたいし)いわゆる「豚の角煮」の形をした玉で「玉髄(ぎょくずい)」という玉で出来ているそうだ。色は着色したもので、皮の表面には、毛穴まである!瑪瑙類(石英)を利用し、色の変化する特性を生かした作品だそうだ。
【玉辟邪】(後漢)漢代に登場した雄雄しい霊獣「辟邪」を翡翠で作ったもので秦-漢時代の物とされている。大きく開けた口!呑みこまれてしまいそうだ。
役立つ情報
3階に有名な「白菜」と「豚の角煮」があります。他は年代順に陳列されていますが、この2点は人気展示品なので、年代を無視して3Fに陳列されています。
他情報
【故宮晶華】
ここの博物館にはレストランがある。こちらでは、この作品を再現したお料理が頂けるそうだ。
しかし予約でいっぱいなので、必ず予約を入れて行ってほしい。
お土産販売をしており、白菜や豚の角煮のミニチェアなどを販売しています。
・160元、順益台湾原住民博物館との共通券は250元