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老吉子茶場

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包種茶の第一人者が経営する茶荘

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永康街から信義路、建国南路を通って「老吉子茶場」へ向かう。「老吉子茶場」に到着、老板が「待たせてしまい申し訳ない」と迎えてくれる。この方が鄭添福茶師。包種茶の第一人者である。実は私は以前鄭茶師のお茶を日本の某ネットショップで購入したことがある。青く、清らかな高山茶だった。「文山包種茶を買いたいんですが」と言うと、「うちのは阿里山で作っている高山包種茶だが、いいか?」と聞かれたので「是非飲ませてください」とお願いする。

老吉子茶場の試飲方法はお碗&蓮華の茶農スタイルだ。美しい一芯二葉の茶葉。清らかで透明感がある。人によっては青過ぎる、というかもしれないが、ヘンな青臭さはなく、雑味もない。香りはフラワリーでグリーンノートが少し。茶葉自体に力があり、なかなかのインパクト。ただ、ちょっといれ方に工夫は必要かもしれない。この蓮華スタイルはいいかも。次に阿里山高山茶を飲ませてもらった。三つランクがあるというので、真ん中のランクをお願いする。包種茶のインパクトに比べると、ちょっと弱い。単独で飲んだら感想も違うかも。鄭茶師もご多分に漏れず、毎年雲南省を訪れ、普洱餅茶を作っているそうだ。今年の生茶も美味しいぞ、と飲ませていただいた。生茶の新茶だと言うのに、渋味や刺激が全くない。置いておかなくてもすぐに楽しめてしまう。お値段を聞いたら一枚3,000元。どひゃ。残念ながらお財布にはもう千元札が数枚しか入っていない。阿里山包種茶を半斤だけ購入することにした、というかそれしか買えなかった。

屋号の「老吉子」はどうしてつけたんですか?と聞いてみたら、お父様が「老吉」と呼ばれていたので、その子、と言うことで小さい頃は「老吉子」というあだ名がついていたのだそうだ。お父様も茶農さん。もともとは坪林で包種茶を作っていらしたのか、坪林のコンテスト受賞の楯がいくつも貼られていた。すごーくお若い受賞時の写真もあって、聞けば20代後半の時のもの。でも少し髪が白くなっただけで、それほどお変わりにはなっていない。気がついたら9時半を回っていた。そろそろいとまを告げる。立派な缶の字は自筆のもの。鄭茶師のお人柄を表しているような気がする。

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記事最終修正日時
2013.03.07 07:58

Creative Commons — 表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本 — CC BY-NC-ND 2.1

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