敲骨やカッピングで、整体してくれる「謝老師」。台湾の人なら誰でも知ってる民間治療「抜罐(バーグァン)」などを体験できる。『抜罐』は、別名「たこやき療法」。台湾では、いたってポピュラーな、昔からある療法で、血の流れが悪くなった部分を、カップを使って血やリンパ液などを別の場所へ吸い出してつまりや停滞を改善するのだそう。闇雲にすればいいのではなく、ちゃんと穴道(ツボ)や経絡に沿ってあてがうとのこと。時間も場所や状況で違うらしく、痛い場所は少し長めだったりするようだ。子供のとき、ヤクルトとか飲んだ後、わざと口にあてて空気を吸い出して、口の周りに貼り付けて遊んだが、その痕は口の周りの黒いヒゲみたいなって、笑われる思い出、誰でもあるのでは。今回は、右足付け根のほかに、日頃の睡眠不足・睡眠の質の悪いのを治すのも集中的にやった。右足付け根が痛くて、そこから右足全体、さらには腰まで痛くなって、どうしたものかと考えていたとき、訪ねてみた。右足付け根の関節がちょっとずれているので、そこから他にも影響して痛みが出ているとか。それで、腰、足をはじめ、全身、40分にわたってパコパコやってもらった。悪いところの鬱血はすごくて、しばらく黒い痕が残った。ちょっと痛いけど、終わった後、本当に体がすっきり。寝不足による肩のところの凝りを和らげるためにやったら、中の血が鬱血、或いは、詰まっていたらしく、すごい色が出てきた。
ぎっくり腰はどうかな?と思いながら聞くと、「もちろん、大丈夫。診てあげるから。」ということで、治療開始。尾骶骨付近の筋膜が引っ張られて、炎症を起こしているとのこと。うつぶせになって、腰を中心にカッピング。背中や肩もカッピング。カッピングを30分程した後、敲骨で、コンコン。足をもって、ぐっとひねったり、首のところの骨も調整。1時間後、腰を曲げずにあるけた。その後は、数日湿布を貼るのみで注射や飲み薬無し。痛かったら、鎮痛剤を飲んで、休憩していなさいといわれた。
その他の民間療法として、骨盤を締めながら、右足付け根の骨のあたりを叩いている治療で、「敲骨(チャオグー):叩く骨」がある。その昔の中国で発明され、日本で発展した治療法だそう。骨のところに厚い板を当て、木槌で叩く。力加減が大事らしいのだが、まあ、痛いのなんのって。それで骨を元の位置に戻すんだそう。他の場所もコンコンと叩かれたが、そのときは痛いが、終ると歩くのが楽になったり、腰の痛みも解消したりする。