隠れ家で思い出したこともあり、久しぶりに神保町のミロンガへ行った。ヌオーバは新しいという意味だそうだ。喫茶ミロンガに近づくと次第に、タンゴの曲が大きく聞こえて来る。店内には、年代物のアルテック社のスピーカーが置かれており、タンゴの曲が流れ続けている。
スピーカーとスピーカーの間には、タンゴの代名詞とも言える「バンドネオン」が置かれている。長いテーブルの奥の席に着いた。昼の時間帯で食べられる食べ物の種類は多くはない。人気は自家製のミロンガ・ピザ。そればかり食べてもつまらないので、メキシカン・ジャンバラヤ(中辛)850円を食べることにした。タンゴを聴きながら待つ。タンゴはピアソラのCDと、だんご3兄弟しか聞いたことのないヒロクンであります。この日は、ピアノとバイオリンのデュオの曲がかかった。
バイオリンが泣いていた。いい演奏だったこういうのもあるんだ。後で店の人に聞いたら、日本の女性バイオリニストだった。ジャンバラヤが運ばれてきた。スパイシーな香りが先ずやってきた。一言で表すと、ポテトチップスのバーベキュー味の香りだ。大きな具はマッシュルーム、コーンがあった。ライスはかため。しっかりと、噛みしめて食べた。ピリ辛味で旨かった。たまにはこういう店もいいものだ。