翌日に、クチトンネルのツアーを予約していたので、その予習のつもりで前日に訪問しました。すでに行ったことのある方から、少し話を聞いてから行ったのですが、想像通り戦争の悲惨さを物語る施設でした。
写真による展示が多くを占めます。また、日本人従軍カメラマンの方についての多く展示されているので、親近感を持って見ることができます。すべて英語とベトナム語による解説が付いていて、一部の展示だけは日本語の説明がついていました。英語をすらすらと読めないので、分かればもっと理解が深まるのにと、残念でした。スマホのGoogle翻訳も、英語とベトナム語を両方オフライン翻訳できるように、言語データをダウンロードしていったのですが、全く役に立ちませんでした。
敷地の入口で入場料を払い、もらったレシートにあるQRコードをかざして入場します。建物に行きつくまでの庭には、アメリカ軍の戦車やヘリコプターなどが並んでいます。どれも戦時中には使われていたもので、アメリカ軍が引き揚げる際に、置き去りにされたものを集めたのだそうです。また、建物入口右側には、砲弾も並べられています。
建物に入ったら、まず3階(表示は2階)まで上がります。それから降りてくるのですが、一番みなさんが辛そうに見学しているのは2階(表示は1階)で、ナバーム弾による被害や、枯葉剤による被害の展示があります。最後1階(グランドフロア)は、ベトナム戦争終結に向けた世界各国での反戦運動についての展示があります。
これだけの悲惨な戦争を展示する貴重な施設であり、世界各国から観光客が真剣に見学している中、日本人女性が2名、髪をとかしながら、ケラケラ笑いながらその場にいました。同じ日本人として、とても恥ずかしい思いをしました。施設としては最高の評価で「素晴らしい」を付けましたが、戦争という悲惨な内容ではとても辛く「怒り」を感じました。