カタ・ジュタはオーストラリア北部のノーザンテリトリーと呼ばれる地域にある大きな岩のこと。カタ・ジュタは、原住民アボリジニの言葉で、多くの頭という意味を持つ。カタ・ジュタはまた、ユネスコの世界遺産にも登録されている。
カタ・ジュタは面積が広いので、大まかに概要をつかむ。歩くコースは二つある。
長いのが、『風の谷』コース。短いのが、『オルガ渓谷』コース。
まず、『風の谷』コースに進む。見慣れたあの岩塊の左端に向かって登っていく。
その高みが、カル展望地。一旦、どんと下り、岩塊の中央のふところに入っていく。
カタ・ジュタの岩塊は一気に立ち上がり、高さも相当なので、圧倒される、と言う言葉がふさわしい。渓谷に沿って繁茂する灌木を分けてはいる。大岩に取り付き、眼前の岩塊に向かう。やがて左手に大きな間隙が現れる。大岩は即ち岩山なので、日光を遮っていて暗い。ひんやりとした風の通り道、「風の谷」である。その間隙の向こうに、違う世界が広がっている。大下りしながら、その明るい世界に入っていく。ウナギの寝床風長屋の暗い土間を抜けると南側の明るい庭に出た感じ。プディングのような岩山が連なっている。表からは想像できなかった景色。このひとつひとつのプディングを登ってみたい気分。上にあがれば、緑色の絨毯もあるみたいだ。でも、風の谷トレイルは岩山に近づくことなく、越えてきた大岩を巻いて戻っていく。ふたたび、大岩の懐に分け入った地点に戻り、周回は終了。カル展望台方面へ登って、出発点へ。
「風の谷」トレールは単調ながら、印象は強い。展望台、展望地点では決して得られない満足感がある。
他情報
約50キロ(車で約45分)の場所に位置するウルル。 こちらもアボリジニーの聖地。 オーストラリア観光の目玉ともいえる人気のスポットです。 |