「アフエナ・ヘイアウ(Ahu'enaHeiau)」は、キング・カメハメハズ・コナ・ビーチホテル(KingKamehameha'sKonaBeachHotel)の脇にあるヘイアウ。
ヘイアウとは、日本でいえば神社仏閣の神殿のような存在で、神が宿る場所として古代ハワイアンの祈りの場所だった。これは、カメハメハ大王の個人的なヘイアウとして建てられ、農耕の神「ロノ」を祀ったもの。彼の晩年(カメハメハ大王は1819年没)、1812年から18131年にかけて再建された。今は、かつての姿を偲ばせるほど、きれいに復元されたものが建っている。
ヘイアウには、3つの主要な建造物がある。ティーリーフとシダで葺かれた一番大きな家は、ハレ・マナ(HaleMana)と呼ばれている。ここでは。王とカフナの話し合いが行われたり、リホリホ王子(後のカメハメハ2世)の教育をしたり、祈りを捧げたりした場所だった。ハラ(パンダナス)葺きのハレ・パフ(HalePahu)は、セレモニーの際に使う大きな太鼓が保管されていた場所。白いタワーは、アヌウ('Anu'u)といい、カフナが神託を受けた塔。つまりカフナの質問に対し、神からの答えをいただき、それを宣言した場所。
石造りの基礎部分の周りには、多くの神を模した木の彫像キイ・アクア(Ki'iAkua)が飾られている。ちなみにハワイ語では、キイだが、ポリネシア諸国の言語のひとつ、ニュージーランドのマオリ語ではティキと言うそう。一番背の高いキイは、コレアマクア(Koleamakua)と呼ばれ、ムナグロという鳥の彫刻が施されている。この鳥は、かつてカヌーでハワイにやってきた古代ポリネシア人をハワイまで案内した鳥だといわれている。このヘイアウの周りには、晩年のカメハメハ大王に縁の深い場所がたくさんある。キング・カメハメハズ・コナ・ビーチホテルではこ、の史跡を巡るツアーやルアウ(Lū'au)が行われている。