高級グラスで有名なバカラ発祥の地「バカラ」の街は、フランスのロレーヌ地方にある。1764年戦争で衰えた経済をなんとか復興させようと、フランスロレーヌ地方の司教ラバルが当時の国王ルイ15世に、ガラス工場の設立を認めてほしいという懇願書を送ったところ国王はこれを承認。ロレーヌ地方にあるここバカラにガラス工場が立てられることとなったそう。バカラは、窯に薪を供給できる森と工場のエネルギー減になる河川の水力両方がそろったまさにガラス工場の適した地だったのだ。
ガラス工場はフランス革命の際一時危機にさらされるが、若い実業家がこれを買い取りクリスタル工場に仕立て、高級クリスタルの製造が始まった。その後そのクリスタル製品は、万国博覧会で金賞を受賞、各国の王室からのオーダーを受けるようになり、世界的なブランドの地位を確立している。