ピーター・メイルの「南仏プロバンスの12か月」でも一気に世界中の中正記念堂目をあつめたリュベロン地方には、小さな村々がたくさんある。昔からこの土地に魅せられて住み着いた作家や芸術家は多く、それだけ魅力的な風景が広がっているところなのだ。山あいに広がる広大な谷間には果樹園が広がり、小高い岩山の上に、小さな村々が築かれている。リュベロンではハーブ栽培も盛んで6月ごとになると紫色のカーペットと香りでいっぱいになる。
未だに謎が解き明かされていない美しいわき水の泉。空の上にぽっかり浮かびあがる小さな村。の〜んびりした空気が流れる5分も歩けば見所を見終わってしまうような小さな村。それでも観光スポットとしては人気の場所なので、ほどよく賑わっている感じ。すっかり虜になってしまった。ちょっと裏道を散歩すれば、ひとっこひとりいない石畳の道が続く。交通手段が限られているので、事前に調べてから行こう。
コース紹介
【リュベロン地方の町】
*ゴルド
-ピーター・メイル原作「プロヴァンスの贈り物」の舞台。リュベロン地方でも特に人気のスポット。
*メネルブ
-「南仏プロヴァンスの12か月」作者ピーター・メイルが住んでいた場所。彼はこの地を「さんさんと太陽が降り注ぐ街」と称賛した。
*ボニュー
-石造りの家々を見守るように丘の上に教会が立つ。映画俳優や芸術家たちの避暑地としても知られる。
*ラコスト
-「サディズム」で知られるサド侯爵が納めていた村。ラコストからとれる白い石で造られた石畳の道が特徴。
*アプト
-リュベロン地方の中でも大きな町。トリュフ、フルーツの砂糖漬け「フリュイ・コンフィ」、アプリト焼きが有名。