ドイツのホテルもエレベーターホールみたいなパブリック・ゾーンでは、タバコはダメみたいで、灰皿にタバコダメマークがついてる(部屋では吸ってよかったり)。ドイツだって、別に野放しというわけでは全然ないのだ。でも、ドイツで道を歩いてると、けっこうよく灰皿(と、そこでタバコを吸う人)を見かける。たとえば、フランクフルト中央駅でも、どこの出口にも必ずゴミ箱と灰皿がある。東京駅の八重洲口や、丸の内口のワキに灰皿があるかと言えば、たぶんないだろう。フランクフルト近郊の小さな駅でも、ゴミ箱と一緒になって灰皿はちゃんとある。JR東日本は新幹線以外のホームには、たぶん喫煙所なんてないし、灰皿もないはずだ。しかし、ドイツ国鉄だと小さな駅でもちゃんとあるというわけだ。ドイツのタバコは、日本で売ってる一番軽いやつとたぶん同じ、ニコチン0.1mgっていうタイプ。英語なら「アールワン」、ドイツ語ならたぶん「アールアインス」って発音するんだろうが、ドイツのタバコ屋でいくら「アールアインス」って言っても通じない。コレだよって指差すと、(おそらくトルコ系の)店員が得意そうに「アールアインス!」って発音の手本を示す。
こんな風に、比較的屋外でタバコを「吸いやすい」ドイツ。「道に吸殻を捨てたら罰金」で有名なシンガポール。タバコのパッケージにはグロい写真まで印刷して、禁煙政策を推進してる。でも、街角には灰皿が多少あり、みんなその周りで吸っているので、方式としてはドイツと似てるといっていい。