ヴィム・ヴェンダース監督の映画「アメリカの友人」の舞台になったのがドイツ第二の都市「ハンブルク」。ドイツの名優ブルーノ・ガンツと、その’アメリカの友人’であるデニス・ホッパーとの奇妙な友情が、港町の湿った空気と見事なコントラストを見せる映像美を通して語られている。映画の中でも町の風景をとらえた印象的なシーンが多い「ハンブルク」。だが、港の周囲に張り巡らされた水路とそこにかかる無数の橋、要所要所には20世紀初頭に建てられた表現主義の建築が建ち、これらがアクセントになってハンブルク特有の雰囲気をつくっているのだが、世界で最も大きいといわれる赤レンガ倉庫街。実は生まれ故郷の北海道の栗山町にも比べ物にならないくらいの大きさですが、同じく赤レンガ倉庫はあった。
人口約145万人、ドイツで第2の規模の都市「ハンブルグ」。港町で非常に活気がある。他の町は失業問題などで不況感が顕わに感じられたのに、この街のにぎやかさは驚いてしまうほどだ。また、港町なので大きな船が行き交う姿は情緒溢れる風景。第2次世界大戦の破壊で戦前のハンブルクの姿はほとんど残っていないが、復興され国際湾都市の活気が溢れる街となった。