田中オブ東京

「田中オブ東京」は、人気鉄板焼きレストラン。同じ老舗鉄板焼きレストランのベニハナ・オブ・東京には、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ店以外にも、いくつかの国にあり、ハワイ店は他の国に比べて価格が高く、評判はよく耳にする。アイコロに一番近い、セントラル店。アクア・アイランド・コロニーホテルからは、直接行けば、歩いて10分掛からない距離。店名の「田中オブ東京」も、よく考えると・・東京の田中さんと入り口の田中東京のちょうちんが、なんか笑える。

この店の魅力は、何と言ってもパフォーマンスで、楽しませてくれる人が担当し食事しながらショーを見ている気分になる。店内には、鉄板をコの字のカウンターで囲んだブースが、いくつかある。横長の鉄板の片側の長辺に料理人が、料理人の正面の長辺に座る。短辺は、3名席くらいで、1つの鉄板に3家族が座るようになっている。料理担当の方は、相手に合わせて話すらしく、日本人3家族が1つのブースに着席し、パフォーマーも日本語でやってくれたりする。着席後、飲み物のオーダーを取りに来て、飲みながらブースの他のお客さんが揃うのを待ち、オーダーし、パフォーマーが材料と調味料を積んだワゴンを押して、現れるまで、待つこと約30分。

パフォーマンスの例としては、まず小エビの処理に取り掛かるショー。フォークとナイフを使って、恐ろしいほどの高速で、背わたと尻尾をカットしたり、この手際の良さに、いきなり圧倒される。次に、ちょっと大き目のエビをきれいに並べ、餃子のようにひっくり返してみたり、エビでウェーブをやって見せたり、エビの1匹をまるで生きているように動かして見せたりと、次々と技を繰り出す。冷静に考えれば、何の意味もない炎も、よどみない流れの中で見せられると、思わず感嘆してしまう。野菜も、たまねぎを輪切りにしだしたと思ったら、ハワイ諸島地図そっくりに並べ、あっという間に山形に積み上げ、火山の形に。そこへ油を注ぎ、火をつけると、まるで噴火している火山のように、大きな炎の演出でマウイオニオンという技らしい。更に、火口へ別の液体を注ぎ込むと、噴煙を上げる火山に変化。野菜に熱を加える間とか、ただ炒めていても見ていて面白くないので、火を通すのに時間が掛かるタイミングの時、色々な余興で楽しませてくれているよう。メイン系のロブスターは、殻を手際よく外していき、火を通し食べやすいサイズに整えたロブスターを、もう一度殻に戻して、サーブしてくれる。また、ステーキは、焼き加減を聞かれ、食べやすい大きさにカットしてくれる。

因みに、店内の鉄板は、普通の鉄板に見えるが中央部は高熱、そこから離れると温度が下がっていき、保温程度の温度になり、更に離れると、右上部なんかは、オーダーの紙を置いても平気な低温のよう。この温度差を見事に使い分け、ステーキの焼き加減を調節しているよう。また、調理の合間合間、少し火を通すのに時間が掛かる時を上手く使い、カードマジックをやってくれる。それも、テーブル3家族の子供、4人すべてに、1つ ずつ違うマジックを見せてくれる。基本的には、子供が選んだカードに名前を書かせて、それを当てるマジック。例えば、「７」のカードを選ぶと、シェフが自 分の腕を握らせ、暫くすると、シェフの血管が「７」の数字に浮かび上がる、というかなり本格派。選んで名前を書いたカードには、シェフがサインをしてくれ て、それぞれお土産のサービスまで。最後の最後まで、何かと小技を繰り出すパフォーマーにどのテーブルも大喜び。ピエロのようなパフォーマーを演じながら、しっかりとしたプロフェッショナルのシェフである事を伺わせる。また、相当な競争率を勝ち抜いてきたよう。すべての調理が終えたら、拍手喝采の中シェフはワゴンを押して退場し、ショータイムは約45分。

このお店では、面倒なチップ計算が不要なように、予め15%のチップを組み込まれた伝票が出てくる。もちろん、チップの増減は可能だが、普通の日本人なら、これだけのパフォーマンスを見せられたら、思わず15%以上払っちゃうのではないかと思うので、このシステムはかなり良心的。最高のディナーを家族と共に過ごすなら是非「田中オブ東京」へ。

人気メニュー食べ方

・時間配分

20:00 入店

20:10 ドリンク

20:15 プロカメラマンが写真を撮ってくれる（2枚で15ドル）

20:17 サラダ

20:30 シェフ登場

21:15 シェフ退場、引き続き食事

21:28 デザート

21:45 退店＾

他情報