中国では旧暦の8月15日、中秋節の時に月を見ながら月餅を食べる習慣があり、お世話になってる人や親しい人に月餅を贈るようだ。いわゆる日本で言う十五夜で、新暦だと9月中旬~10月頭くらいになるので、8月にもなるとそこら中で月餅の宣伝を見かけるようになる。あのスタバでも、7月から早期予約割引のプロモーションが行われていて、味は毎年変わるようで2010年の今年は、キャラメルマキアートとエスプレッソという。最小単位が4つで、早期割引でも180ドルくらい(2000円くらい)、定価だと200ドル越えと、月餅の相場は高い。「奇華餅家(KeeWahBakery)」の月餅は10種類くらいあり、単品40~75ドルくらいだ。マンゴーケーキが1個6ドルなのを考慮するとやはり高い。「九龍酒店(カオルーンホテル)」の月餅はカスタード系が8個入りで美味しいと評判。「大班」の月餅、正確には冰皮(ピンペイ=SnowyMoonCake)という冷たい月餅と、香港でかなり頻繁に見かける「美心」グループの卵入りの月餅を試してみることに。「大班」はパン屋だが、大班冰皮月餅だけ販売する臨時店舗まで出る。ちなみに店員さんは英語が通じない。とにかく種類が豊富で、おそらく数十種類はあるのではないか。缶に入った贈答用のものや2個入り、1個入りのもの。味もバラエティに富んでいて、チョコやストロベリー、マンゴーなんかもある。芝麻紅豆(胡麻小豆)をチョイス。大きさは直径3~4cmくらいで、一人で1個食べれるサイズだ。外皮はちょっともっちりしている。そして、伝統的な月餅の「美心」は香港で一番人気という。1個でも仰々しく缶に入っている。大きいくて直径は8cmくらい、厚みは3cm以上はありそうで重さは300g弱。中には卵が入っている。独特の臭みがあり、食感もモソっとした感じ。餡は普通に食べられるけど、多くは無理という感じ。月餅はさまざまな味があるので、いろいろ試して、ぜひ自分好みの味を見つけてみて。