南イタリアの玄関口である「バーリ」。アドリア海に面しており、夏になるとバカンスの家族連れでにぎわうところだ。東地中海の国々と貿易を行う商業都市で、イタリア南部の重要な都市のひとつである。また、聖ニコラ信仰の中心地や十字軍遠征、エルサレム巡礼の基地としても栄えていった。
「バーリ」の見どころは新市街と旧市街の二箇所にほぼ集中している。新市街はナポレオンの義弟であった啓蒙思想家ミュラの都市計画に基づいて造られた。そのため道路が広く、整備されているため都会的な印象を受ける。旧市街は狭い路地が入り組み、迷路のような街並みだ。中心にはカテドラーレやサン・ニコラ教会がある。