9世紀にエジプトから運ばれた守護聖人マルコの遺体を納めるために造られた「サン・マルコ寺院」。聖人マルコはキリスト福音書の4人の著者の一人であり、彼のシンボルが有翼の獅子であるため、ヴェネツィアの権威の象徴として街のいたるところに見かける。ロマネスク・ビザンチン建築の傑作で、外観はアラビア風の丸い屋根を持ち、内部はモザイクや金箔で飾られている。中央祭壇の後ろにあるパラ・ドーロは、宝石類が散りばめられ非常に美しい。またビザンチン帝国の工芸品が並ぶ宝物館なども見逃せない。入り口の半円型の絵はモザイクで作られている。この正面が最も美しいとされているのは夕日に輝く時刻である。モザイクの金色が光に反射して輝く様はじつにきれいである。
宗教施設なので、肌を露出したノースリーブ、短パン、ミニスカートなどでは入場できないので要注意。また大きな荷物も持ち込めないので、クロークに預けよう。