1980年の光州事件当時、政権強奪を企てた一部の政治軍人に強硬鎮圧に対抗した市民が拘禁され軍事裁判を受けた場所です。本来の位置より100mほど離れたところに復元、再現しました。
1980年5月18日から27日にかけて光州市民と学生が不当な国家権力に抵抗し、韓国戒厳軍と衝突した事件のこと。韓国では「5.18民主化運動」と呼ばれています。戒厳軍が武力でもって市民を鎮圧しましたが、これにより多くの若者や知識人が犠牲となりました。光州は民主化運動の象徴とされ、光州事件に関連する施設が多くあります。
光州事件に関連する資料や遺品などがあり、当時の状況を知ることができます。
憲兵が日常生活を過ごし眠るための休憩空間として造られましたが、事件当時は尋問室や拷問室として使われた場所です。
市内から戒厳軍に連行された市民を調査した部屋。ここでも激しい拷問が行われ、市民は拷問から逃れるために偽りの自白をするしかありませんでした。
この食堂も光州事件当時市民軍などの連行者に拷問や調査をする臨時調査室として使われました。
当時尚武台憲兵営倉と呼ばれた営倉は、民主化運動に参加した人々が拘禁された場所です。一部屋に多いときで150名収容され、1日16時間にわたって正座で過ごさなければならなかったといいます。
民主化運動に参加した拘束者が軍事裁判を受けた場所。
観覧順は自由館(映像・展示室)→憲兵隊本部事務室→憲兵食堂→営倉→法廷→野火烈士記念碑 です。まずは自由館で光州事件について知ったあと、リアルに再現されたそれぞれの施設を見学しましょう。