■五味子のお話
日本でも、すっかり有名になった柚子茶も韓国伝統茶のひとつ・・・
柚子茶の次にオススメしたい伝統茶は「五味子茶」です。
五味と言う木の実は、日本にはないもので、韓国でも済州島のものが有名です。
韓国では、漢拏山にだけ自生する黒五味子というつる性植物があり、一般の五味子は実が赤くて小さいのに比べて、実が大きくて黒いのが特徴です。
済州島では、その黒五味子を使った五味子茶があります。
■五味子の五とは?
五味子とは、名前が示すとおり、五つの味を感じられることから「五味子」と名付けられました。同じ五味子茶を飲んでも、人によって感じる味が違うどころか、毎日飲み続けていると体調によって味の変化があるというから不思議です。
また、その五つの味とは「苦味」「甘味」「酸味」「塩味」「辛味」です。
そして、その感じる味によって簡単な健康チェックまでも出来てしまうという優れもの。
脾、肝、腎、心、肺の機能を調和させる働きを持ち、五行の考え方では大変バランスがよい薬材だそうです。
苦味・・・心臓の機能が低下しており、貧血気味で栄養たっぷりの血液が不足
甘味・・・脾臓の機能が低下しており、老廃物がたまっている
酸味・・・ストレスがたまっている
塩味・・・下半身が冷えている
辛味・・・気管支が弱っていて、体のエネルギーが不足
「甘味」「酸味」を感じると、老廃物とストレスに気をつけないといけない、と言う風に体調の良さ悪さを知れるわけです。
■五味子の魅力
この他、五味子の特徴としては天然ビタミンCがレモンの8倍で、ビタミンCがシミ・ソバカスを薄めてくれる効果があります。
また、他にもビタミンCが肝臓の疲れを取ってくれることから、眼の疲れや、肩のこりなども癒してくれるのです。
そして、一番の魅力は、血液をサラサラにしてくれる効果まで持ち合わせている事です。
他にも、滋養強壮・疲労回復、咳や喘息を抑える、鼻炎抑制、等々に効果があります。
また、五味子は煎じなくてもよく、水だしで作ることができるので、面倒くさがりの方でも続けて飲み続けられます。
喉の渇きも癒してくれる五味子茶は夏のお伴でも大活躍です。
皆さんも韓国にお越しの際に「五味子茶」を買い求めてみてはいかがですか?
■五味子を買う
*実 実から買うと自宅でつけておく時間が必要なので、 すぐには飲めないが、そのままの味を楽しめます。 約300gで約20,000w~23,000w中国産だともう少し安い。 市場の計り売りや、マートなどでも販売しています。 |
*粉末 お土産専門店やコンビニ、マート、空港などでも販売。 気軽にお安く変える粉末タイプは、すぐに溶かして飲めるタイプです。 価格は、10スティック約5,000しないほどの価格です。 色んな会社からのものがあるので、色々試して面白いかも。 |
■五味子の作り方
作り方はいたって簡単!
・五味子30g(汚れていたら少し洗う)
・お水600ml
以上を準備するだけです。
① | ② | ③ | ④ |
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比率でいうと1:20なので、多めに作るときも少なく作るときもこの比率で計量すればOKです。五味子とお水を一緒にします。その状態で冷蔵庫で一晩置きます。
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そして一晩たったのが、こちらです。 |
甘みは蜂蜜を入れてもお砂糖でもOKです。 |
美味しくて珍しいと喜んでもらえて良かったです。夏はアイスで冬はホットで、一年中美味しく飲める五味子茶です。 |