文華酒店(ホテルマンワ)は澳門内港エリアに位置する格安ホテル。酒店と名の付く宿の中では最低レベルだが、その立地条件はかなり良い。下町の土産物屋街のほぼ中心にあり、付近には飲食店も多くその選択肢も麺、粥、湯(スープ)、甜味と非常に多様である。食事と買い物にはまず不自由しない。
いわゆる高級店やブランドショップなどは望むべくも無いが、逆に言えば一般人の日常生活とほぼ隣り合わせで、喉が渇けば入り口横の店で缶ビールを買い、夜半過ぎにお腹が空けばホテル横の屋台で食事をする、そんなホテルである。
斜向かいの飲食店なら雲呑麺が15元、並びの粥店なら25元、共に深夜0時過ぎまで営業している。セナド広場や天主堂、大砲台(モンテの砦)くらいなら散歩がてらの徒歩圏内、足に自信のある人ならリスボアも徒歩で行ける距離である。フロントは英語が通じるので、宿泊時にさほど難儀することもない。
ただこの宿も大陸からの越境職業女性が多く、その殆どがフロントからは見えないが二階の階段踊り場で日長屯しており、屋台の前を通ると窓から口笛を吹いて誘われる事が多い。かといって別に害がある訳ではないし、マナーも大陸人観光客より遥かに良い。
一泊当たりの予算は、旅店や賓館のほぼ倍額(平日)だが、一応それなりの設備が備わった宿である。周囲は深夜1時を過ぎれば静かで人通りも疎ら。ホテルの脇の居住地を突き抜けた辺りに朝6時位に朝食専門の屋台が出る。珠海湾仔への渡し舟乗り場まで徒歩約5分(珠海へはパスポート必須)、夜の屋台は水曜~土曜の夕方から営業しており、ピークは午後9時前後。
泣く子も黙る新馬道沿いの『富城賓館』とは系列店らしい。徒歩圏内のカジノはポンテ16くらいだが、外港エリアの一部のカジノへは渡し舟乗り場前から出ている無料送迎バスが利用できる。
※香港のフェリーターミナルから予約を入れられる『文華東方酒店』とは全く別なので注意!
2013年10月現在、職業女性は全て締め出され健全な経営になったようです。また看板も電飾のものに変わりました。屋台は不定期で平日でも出る場合があります。朝食の屋台は毎日出ます。Wi-fiは各フロアごとに完備。
役立つ情報
入り口の脇に携帯電話用のプリペイドカードの自販機がある。澳門に長期滞在し、現地の携帯を使う人は要チェック。